発達障害は個性ではないと考える必要性

この記事は、発達障害を疑いつつも
診断を迷っている方に向けて書いています。
迷うのなら、是非診断を!!

発達障害は個性だという人がいますが、私は「個性ではない」と伝えたいです。
結論を先に伝えると「状況により個性と考えるべきかどうかを変えるべき」だと思っているのです。自分の子供が自閉症スペクトラム・ADHDである私が、なぜそう考えるのかをまとめたいと思います。

自分の子が発達障害かもしれないと不安なら「個性でなくて病気」だと考えよう

これは自分の失敗から強く感じていることです。
本来は発達障害は個性だと捉えようという意見が多い中、なぜ「個性ではないと考えよう」と伝えたいのかを説明したいと思います。

「個性だから」と不安要素に目隠しをしてしまってはいけない

うちの子は今考えれば1歳頃から他の子と違う部分がありました。神経質・落ち着きがない・他人に興味がない(他の子に比べて)・一つの遊びを永遠と続ける

その傾向は年々濃くなり、他の子供に比べて感情の起伏が激しいと感じるようになりましたし、3歳検診では多動傾向で要観察になり発達支援センターに数度相談に行きましたが、経過観察で終了しました。

その頃私は「これはこの子の個性だ」と捉えておりました。
もちろん不安に感じることはありましたが「個性を伸ばしてあげよう」「他の子供との違いは埋まっていくだろう」「まだ3歳」と悪い方向に前向きに思い、特に1人目だったこともあって大きな問題と思っていませんでした。
「少し個性的かもしれないけど、きっとこの子の個性を伸ばせる」と「個性」という言葉で不安を埋めてしまっていたのです。

診断が遅れることは子供に辛い思いをさせることが増える

不安要素を抱えつつ「個性」で子供の成長を見守ってしまった結果、小学校に入学して問題が多発するようになりました。
今まで「他の子よりも少し苦手なこと」だったことが「他の子よりも非常に苦手なこと」になっていたのです。例えば感情のコントロールやテンションのコントロールなどです。
日々子供の成長を感じ安心していたものの、他の子供はもっと早いスピードを持って早い段階で多くの問題を解決できる力を身につけていました。

普通の環境に馴染めない、自分は普通でないと突然叩きつけられた子供は「自分はおかしい」と感じとり、苦しみ悲しむ機会が増えました。
もっと早い段階で「個性でない、病気かもしれない」と親が踏み切れていたらここまで長期間子供を苦しめなくて済んだと思います。

多くの相談先では診断や病院を勧めない現実

あまりに学校生活に馴染むことができず、学校の担任・生活指導の先生・支援学級の先生と何度も面談を行いました。教育センターにも相談しましたが、どの先生からも的確なアドバイスはもらえませんでした。
「親が望むのであれば、診断がついていなくても支援学級に編入することもできる」「親が望むのであれば病院で診断を受けても構わないが非常に時間がかかるし、まだ様子見で良いのでは?」「病院の紹介などはできないので自分で探してください」
簡単にまとめると、このような返事しかもらえませんでした。多くの子供を見ている先生が言うのだから・・と、ここでも診断に踏みとどまってしまいます。

その結果何も良い方向には進まず問題行動は成長とともに形を変えて、迷惑をかけたクラスメイトの保護者宅に謝罪に行くことも何度もあり、子供自身も自己否定感が強まってしまいました。

私のいた環境だけかもしれませんが、今は先生も保護者の気分を害さないよう必死に言葉選びをしているようなイメージの方が多く、悪く言えば「事なかれ主義」という印象を持ちました。

発達障害の診断には半年近くの時間がかかる

治療の開始までには非常に時間がかかります。まず病院探し。
発達障害の初診外来はどこも予約が非常に取りにくく、私も2ヶ月待ちました。診察後に検査を受けるのですが、それまでにも1〜2ヶ月。
検査結果が出るまでには更に1〜2ヶ月。病院やお住まいの地域で大きく変わるとは思いますが「診察を受けよう」と思ってから結果が出るまでに最短でも数ヶ月、長ければ半年以上を見ておかないといけません。

診断と治療のタイミングを遅らせないためにも「発達障害は個性」だと楽観視しない

取り越し苦労ならそれで良いのです。ただ「この子の個性」と問題に蓋をして診断と治療が遅れ、結果的に親子ともに苦しい期間が長引くことを防ぐために診断前に「発達障害は個性」と考えるのをやめるべきだと考えます。

治療すれば「すぐ治る」ものでもなく、病名がつけば「みんなに理解をしてもらえる」ものでもないですが、診断・治療が遅れることのメリットは何もないと感じています。

判定結果を悲観的に捉えてしなうなら「発達障害は個性」と考え直す

ただし、診断後の考え方は別です。「この子は病気だ」「自分のせいだ」「将来を考えると不安」と考えてしまうのは仕方のないことです。
長い付き合いになる病気なのですから、その時こそ「発達障害は個性だ」と考え上手に得意分野を伸ばしてあげる方法、苦手分野をフォローする工夫を考えていけば良いのではないでしょうか?

まとめ

自分の子供の成長に違和感を感じ、発達障害へ不安を抱いた時に「この子の個性だ」と考え不安を埋めることは避けるべきだとお伝えしました。
体調に不安を感じたら病院に行くのと同じように、親の判断で子供の診断をお勧めします。
そして自分や子供が発達障害であると分かった時にこそ「発達障害は個性だ」と考えを改めましょう!考え方を変えるだけで、環境は変わります。
その時には前向きに進むことのできる道を探せば良いのです。

不安が確信に変わる前でも、診断を受けることが大切だと考えます。